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子宮内膜受容能検査(ERA)

投稿日時:2018/08/27(月) 08:15rss

こんにちは!
今回は、当協会の小原が担当させていただきます。


体外受精の治療において、良好胚を移植してもなかなか着床しない場合があると思います。

そういった、良好胚を複数回移植しても着床しない、反復着床不全に対する検査として、子宮内膜受容能検査(ERA)というものがあります。

そこで、今回は、子宮内膜受容能検査(ERA)をテーマにご紹介したいと思います。







子宮内膜受容能検査(ERA)とは?

体外受精において、凍結胚を融解して胚移植する場合、標準的な治療として、黄体ホルモンが子宮内膜に作用し始めてから5日目に胚移植を行なうことが、もっとも妊娠しやすい方法として行われています。

しかし、子宮内膜の着床の時期にずれがある場合、同様の方法を繰り返しても、着床する可能性が低く、反復不成功となる可能性があります。

ERA検査では、子宮内膜の着床能に関連する遺伝子発現を正確に検出し、そのずれが何日間あるのかまでを測定する検査です。

具体的には、着床期の子宮内膜の一部を採取し、238の遺伝子発現を一気に検査します。

そして、着床ウィンドウ(子宮内膜が受精卵を受け入れる時期のこと)と胚移植の時期が一致しているかを確認し、ずれがある場合には胚移植日を調整するという流れで行っていきます。

反復不成功の方の場合、妊娠率が約25%向上することが報告されています。


参考文献:SREI Prize Paper 2016. O-115 Simon et al. on behalf of the ERA RCT Consortium.







検査方法とは?

ホルモン補充周期に黄体ホルモンを投与を開始し、移植をする周期と同じような方法で、着床しやすくするために子宮内膜を厚くしていきます。

ホルモン剤を投与してから5日目に子宮内膜の組織を採取して検査します。

採取方法は、極細管(ピペール)を腟から子宮内へ挿入し、子宮内膜組織をごく少量採取します。

この検査周期では、胚移植は実施できません。

検査結果が出るまでに、2~3週間かかります。

子宮内膜を採取した時期の結果が受容期(Receptive)の場合、時期は問題がなく、良質な受精卵をこの時期に同じ条件にて移植していくことにより妊娠が期待できます。

非受容期(Non-Receptive)との結果が出た場合は、再検査が必要となります。

この場合、検査結果には次回検査時の子宮内膜採取のタイミングの指示が記載されています。

検査費用は医療機関によって異なりますが、おおよそ1回あたり12万円~25万円くらいのようです。






ERAが受けられる施設は?

ERAはスペインのアイジェノミクス社が行っている検査です。

2017年春にアイジェノミクス社の日本支社が設立されて以来、国内の病院・クリニックでも続々と導入が決まっているそうです。

https://www.google.com/maps/d/u/0/viewer?mid=1Bf0fKYzeWuLlI4RoJhvV9Tu1HAPBRrJx&ll=37.61837697478173%2C139.88520141141055&z=5






まとめ

着床不全は、受精卵、または、子宮内膜の状態から起こる問題だと思います。

ERAは子宮内膜の問題に対して、光を投じてくれることを期待したいです。

また、検査にかかる費用を考えると安易に受けられるものではありませんが、良好胚を移植し続けても一向に着床しない方は、受けて見る価値はあると思います。